人間ドックに行こう!

人間ドックとは

 ドック(Dock)とは、本来船渠のことを指します。といわれてもピンとこないかもしれませんね。ドックは、船の修理や点検を行うために構築された設備です。人間ドックは、人の体の点検を行うというような意味で使われています。また、人間ドッグと呼び間違える人もいますが、もちろん犬とはなんの関係もありません。日本で人間ドックが行われたのは、1954年画最初。国立東京第一病院(現在の国立国際医療センター)で始まり、その最初の人間ドックが行われた日、7月12日は「人間ドックの日」となっています。といっても、当時は人間ドックという言葉はなく、「短期入院精密身体検査」と呼ばれていました。その検査を紹介した新聞記事が、この「短期入院精密身体検査」を「人間ドック」と名付け、それがいつの間にか一般的な呼び方になって言ったのです。
 また、人間ドックの目的を、病気を発見するものだと考えている人もいますが、実際には現在の健康状態でかかるリスクの高い病気を見つけ出し、実際に病気になってしまう前に健康な状態に戻すことも目的になっています。例えば肥満が原因になる成人病などは、病気になってしまう前なら、痩せて健康な身体を取り戻すことで、成人病発症のリスクを確実に下げることができます。人っているかどうかは見た目だけで判断してしまいがちですが、肥満予備軍は将来肥満になる可能性が高く、また肥満の人ほど成人病になる確率は上がります。肥満予備軍のうちにダイエットする方が楽ですよね。そのため、人間ドックでは必ず生活指導があるのです。病気にならないように、という事は難しいのですが、少しでも多くの人が、健康を長く維持していくために、人間ドックはあるのです。