人間ドックに行こう!

人間ドックのすすめ

 今は、やみくもに長く生きることよりも、いかに元気に過ごせる寿命を長くして行くかが重要視されています。意識もないまま、自分では何一つできずに寝たきりのままで、100歳まで生きたいと考える人は減ってきているのです。日本では介護が大変だということも関係していて、尊厳死も叫ばれるようになってきました。自分が、誰がやっても大変な介護を、身内・家族にさせたくはないと考えるためです。そして、単純に寿命だけでなく、自立して生活が送れる健康寿命を延ばすために、人間ドックは大きな役割を果たしています。
 通常、自覚症状が出にくい病気というのは、どうしても早期発見が難しくなります。痛みを感じたり具合が悪くなったときには手遅れであったり、治療が難しくなったりするケースもあります。どんどん医学は進歩してはいるのですが、こればかりは仕方ありません。治しやすいものほど治りやすいのは当たり前ですよね。早期発見できればできるほど、完治率が上がっていくのは皆さんもご存知の通りです。人間ドックの目的のひとつが、病気の早期発見ですから、これは考えるまでもなく分かることです。例えば、実際がんにかかった人が、ガンで亡くなる確率、ガンによる死亡率は減少しています。高齢化が進んでいますので、一見ガンは増えているように見えるのですが、昔に比べてどんどん治りやすくなっています。これは健康診断やがん検診、人間ドックの受診率が上がり、また医学の進歩によって、ガンの早期発見も容易になってきたことが原因です。ガンに限らず、健康に、そして元気に生きていくためにも、健康管理の一環として、ぜひ人間ドックを検討してみて下さい。